ムーミンパパ55のプラモデル紹介

私が製作したプラモデルを紹介するブログです。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(9) 「モトグッチV10チェンタウロ、タミヤ製、1/12」の製作

  • ムーミンパパ55です。筆者は現在、「F-16Cファイティングファルコン(タミヤ製、1/48)」を製作中です。F-16Cファイティングファルコンが完成するまでの間、オートバイのプラモデルを紹介しています。前回は、タミヤ製、1/12の「ヤマハXV1000ビラーゴ」を紹介しました。今回は、「モトグッチV10チェンタウロ」を紹介します。
  • イタリアのバイクメーカとしては最も長い歴史を持ち、縦置きVツインエンジンならではの独特な乗り味で世界中にファンを持つモトグッチです。1995年のミラノショーで話題を集めた、モトグッチ社の75周年記念モデルといえるのがV10チェンタウロです。たくましい筋肉を連想させる個性あふれるスタイルが存在感を強烈にアピール。992ccVツインエンジンは電子燃料噴射システムを採用して94馬力を発揮し、シャフトドライブにより後輪を駆動。ワインディングから高速巡航までオールマイティーな走りを可能としました。ギリシャ神話のケンタウロスからその名を取ったV10チェンタウロは、伝統を継承しながら当時の最新技術を盛り込んだモトグッチ次世代を担う1となりました。

 

外箱外観
  • 1/12のモデルですから全長が20cmに満たないサイズですが、ダイナミックな曲線で構成された個性的なスタイルを実機そのままにモデル化しています。縦置きV型ツインエンジンは繊細な表情を見せる冷却フィンをはじめ細部まで詳細に表現しています。エンジンの前部のステアリングダンパーは可動式。リアサスペンションには金属製コイルスプリングを使用。メーターケース、ヘッドライトケース、バックミラーなどはメッキパーツとして仕上がりを引き締めます。

 

  • 実車の魅力を出すためには、実車をイメージした塗装と、細かな部品の丁寧な組み立てが必要です。また、メッキパーツの接着面は、メッキをヤスリやカッターできれいに落として接着しましょう。

 

全景

 

 

 

V型ツインエンジン

 

 

前輪サスペンション、ブレーキパッド

 

後輪ブレーキ、エグゾーストパイプ

 

ガソリンタンク

 

ハンドル、メータパネル

 

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以上、今回は「モトグッチV10チェンタウロ」を紹介しました。

 

これまで紹介してきた模型の説明で、デカールの貼り方と墨入れ方法を書いてきましたが、次回はこれらの方法をまとめて「番外編(デカールの貼り方と墨入れ方法)」として紹介しようと思います。

 

なお、現在製作中の「F-16Cファイティングファルコン(タミヤ製、1/48)」は番外編の次に紹介しようと思います。どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(8)「ヤマハXV1000ビラーゴ、タミヤ製、1/12」の製作

  • ムーミンパパ55です。筆者は現在、「F-16Cファイティングファルコン(タミヤ製、1/48)」を製作中です。F-16Cファイティングファルコンが完成するまでは、オートバイのプラモデルを紹介しています。前回は、タミヤ製、1/12の「スズキGSX1100カタナ」を紹介しました。今回は、「ヤマハXV1000ビラーゴ」を紹介します。
  • まっすぐにのびるアメリカのカントリーロードをゆったり走るための独特なスタイルを持つアメリカンバイク。ロングホイールベース、乗り心地の良い2段シート、プルバックハンドルなど、アメリカンフィーリングを徹底的に追及したのが「ヤマハXV1000ビラーゴ」です。高速巡航性にすぐれた排気量981㏄の空冷Ⅴ型ツインエンジンを搭載。ワイルドはスタイルの中にもゴールドやクロームメッキをふんだんに使われ、カスタムメイドを思わせる豪華な仕上がりが高い魅力を持つバイクです。国内で1981年に発売されたヤマハXV750ビラーゴの輸出版として1984年に発売されました。

外箱外観
  • 1/12のモデルですから、全長が20cmに満たないサイズですが、アメリカンバイクならではの独特なムードにあふれた模型に仕上がっています。ゴージャスな2段シートをリアルに再現。981㏄の大排気量を誇るV型ツインエンジンは冷却フィンの1枚1枚まで精密にモデル化されています。クランクケースやフェンダー、マフラーなど約60点のメッキパーツを使用し、豪華な仕上がりになっています。大径フロントタイヤ、小径極太リアタイヤはどちらもトレッドパターンも正確に彫刻されたソリッドゴム製です。
  • 実車の魅力を出すためには、実車をイメージした塗装と、細かな部品の丁寧な組み立てが必要です。また、メッキパーツ部品が多いので、接着面はメッキをヤスリやカッターできれいに落としましょう。

 

全景

 

 

 

 

 

大排気量V型ツインエンジン

 

クランクケース

 

前輪サスペンション、ブレーキパッド

 

後輪サスペンション、エグゾーストパイプ

 

ゴージャスな2段シート

 

ティアドロップ型のガソリンタンク

 

ハンドル、メータパネル

 

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以上、今回は「ヤマハXV1000ビラーゴ」を紹介しました。次回は「モトグッチⅤ10チェンタウロ」を紹介する予定です。楽しみにお待ちください。

 

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(7)「スズキGSX1100Sカタナ、タミヤ製、1/12」の製作

  • ムーミンパパ55です。前回は、「F-15Jイーグル(タミヤ製、1/48)」を紹介しました。現在は「F-16Cファイティングファルコン(タミヤ製、1/48)」の製作に着手したところです。F-16Cファイティングファルコンが完成するまでにはまだしばらくかかると思います。そこで、今回からは、これまでに製作してきたオートバイのプラモデルを紹介しようと思います。今回紹介するのは、タミヤ製、1/12のスズキGSX1100カタナです。

 

  • 特異なスタイルで大きなセンセーションをまきおこしたのが「スズキGSX1100Sカタナ」です。注目のまととなったスタイリングは、それまでのオートバイのイメージを大きく超えたものでした。エンジンは空冷の並列4気筒DOHCで排気量1075cc、最高出力は111馬力を発生。最高速度は230km/hを超え、そのスタイリングと共にエキサイティングな走りを生み出しました。1980年のケルンショーで発表され、1981年に市販開始。翌1982年には750cc版が国内で発売され、絶大な人気を集めました。2000年に製造中止になりましたが、現在も人気は高く、2022年には日本自動車殿堂の歴史遺産車に認定されました。

 

外箱外観
  • 1/12のモデルですから、全長が20cmに満たないサイズですが、アグレッシブなスタイルは忠実に再現。タイヤはトレッドパターンも正確に再現されたソリッドゴム製。点火コードやブレーキパイプ、メーターケーブルなどもビニールパイプで再現され、コンパクトながら迫力のあるモデルに仕上がっています。

 

  • 実車の魅力を出すためには、実車をイメージした塗装と、細かな部品の丁寧な組み立てが必要です。また、銀メッキの部品が多いので、接着面はメッキをヤスリやカッターできれいに落としましょう。

 

全景

 

 

 

 

 

独特なフォルムを生み出したシート形状

 

並列4気筒DOHCエンジン

 

前輪サスペンション、ブレーキパッド

 

後輪サスペンション、エグゾーストパイプ

 

ガソリンタンク

 

ハンドル、メータパネル

 

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以上、今回は「スズキGSX1100Sカタナ」を紹介しました。次回は「ヤマハXV1000ビラーゴ」を紹介する予定です。楽しみにお待ちください。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(6) 「F-15J イーグル、タミヤ製、1/48」の製作

  • 今回はF-15J イーグルを紹介します。
  • 1974年にアメリカ空軍へ部隊配備が始められて以来、世界最強の制空戦闘機と高く評価されたのが、F-15イーグルです。その主な任務は、敵戦闘機を空中で捕捉、撃滅して制空権を確保するというもので、マクダネル・ダグラス社が開発。1971年に1号機が初飛行し、最初の量産型であるA型とその複座型のB型に続き、C型、D型(複座型)が生産に入りました。1976年、日本の航空自衛隊でも、F-4 ファントムに続く主力戦闘機としてこのF-15イーグルの採用を決定、C型を基本に電子装備などを日本向けに改修したJ型その複座型のDJ型を導入することとなり、三菱重工ライセンス生産されることになったのです。1981年の12月には三菱重工製F-15Jの納入が始まり、以来、各部隊への配備が続けられ、日本国内で213機が生産されました。
  • F-15Jは、クリップドデルタと呼ばれる翼端を切り落としたような三角翼、2枚の垂直尾翼、後部に並列に装備された2基のエンジンなどが、機体の特徴です。エンジンは石川島播磨重工がライセンス生産しました。武装は20mmバルカン砲1門とスパローおよびサイドワインダー空対空ミサイル各4発を装備、コンピュータ制御による高度な火器管制・航法装置を持ち、マッハ2.5に及ぶ最高速度世界記録を樹立した上昇力抜群の運動性により、圧倒的な戦闘力を誇っています。F-15はこれまでに1200機が生産され、現在でも最前線で活躍しています。日本でもF-15J、F-15DJ合計約200機が現在も活躍しています。

 

  • F-15Jイーグルのキットについて

外箱外観
  • F-15Jイーグルのキットは20年以上前に発売されたものです。このため、部品の精度があまり良くないものがあるなどの欠点があります。今回、下の写真に示すように部品の合わせ目に隙間が空き、パテ埋めした部分がありました。パテ埋め後は紙やすりで平に仕上げ、この部分は明細塗装を行っています。

 

機体先端部の隙間をパテ埋めした状態

 

紙やすりで仕上げて塗装した状態(あまり綺麗に仕上がらなかった!)

 

迷彩色を塗装するために紙を浮かせて貼り付けてスプレーで塗装した状態

 

迷彩色の塗装後の状態

 

  • 墨入れは、機体表面の筋状の凹の部分にエナメル系の黒い墨入れ材を流し込み、凹の部分からはみ出した墨入れ材はエネメル溶剤を布や綿棒に染み込ませ拭き取ります。このため、機体自体はエナメル溶剤では色落ちしないシンナー(ラッカー)系塗料を用います。墨入れを行うと、断然リアル感が増しますので、是非、墨入れすることをお勧めします。ただし、これもキットが古いせいで、凹のモールドが甘く(浅い)、墨入れがきれいにできないところがありました。

 

墨入れに用いる塗料

 

  • デカールは一般的に粘着力が弱く、特に小さなデカールは剥がれやすいので、しっかり貼り付けるためにマークセッターを用います。F-15Jでは大きさが数ミリの小さなデカールが100枚近くありますので、マークセッターは必需品です。マークセッターを用いるときは、まず、デカールを貼る部分を布等できれいに拭き取り、マークセッターを少量塗布します。その上からデカールを、ピンセット等を用いて慎重に貼り(置く感じ)、デカールの位置が定まったら上から綿棒や布で軽く押さえ、はみ出たマークセッターを拭き取ります。マークセッターを塗布してから綿棒等で押さえるとデカールが強力にモデル表面に接着され、その後はデカールをずらすことなどが難しくなりますので、綿棒等で押さえる時にはデカールの位置が動かないように慎重に行います。

 

マークセッター

 

<完成写真>

 

 

 

 

 

機体前部

 

ミサイルと燃料タンク

 

機体全体の迷彩塗装の様子

 

 

 

ツインエンジンノズル

 

エアーブレーキ(半開)

 

コックピット部拡大

 

コックピット部拡大(キャノピーを取り外した状態)

 

機体先端のAPG-63レーダー
  • APG-63レーダー:探知距離148㎞、最大24目標を探知し、8目標を追尾可能

 

機体下面

 

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以上、今回はF-15J イーグル(国産)を紹介しました。次はEU諸国がウクライナに供与することが決まった「F-16 ファイティングファルコン」を製作する予定です。F‐16が完成するまではオートバイのモデルをいくつか紹介する予定です。楽しみにお待ちください。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(5) ノイシュバンシュタイン城の製作(童友社 1/220)

  • ムーミンパパ55です。筆者は現在、「F-15Jイーグル(タミヤ製、1/48)」を製作中です。F-15Jイーグルが完成するまでの間、これまでに製作してきたプラモデルを紹介しています。前々回は姫路城を、前回は松本城を紹介しました。今回紹介するのは、童友社製 1/220スケールのノイシュバンシュタイン城です。

 

  • この城は壁が白く、優雅に見えることから白鳥城とも言われ、ドイツのロマンチック街道の終点にあります。筆者は20数年前、仕事でドイツに出張に行ったときに訪れたことがある懐かしい城です。

 

  • この城はドイツ・バイエルンの最後の国王ルドウィヒ二世が1869年から17年の歳月と巨費をかけて完成した城です。ルドウィヒ二世は19歳という若さで王位につきましたが、理想の政治が上手くゆかず、理想と現実の板挟みとなり、その苦痛から逃れるためにバーバリア・アルプスの山中に美しい城をつくることを思い立ったのでした。しかし、この城が完成してからわずか102日間この城で暮らしただけで、発狂という名目のもとに王位を追われ、その2日後に湖で水死体となって発見されたのです。このように、城の美しさとはうらはらに、悲劇の舞台となったのでした。

 

  • モデル製作に当たっては、城を訪れた際の写真をもとに門扉や屋根の色などを調合し塗装しました。また、鉄道模型ジオラマに用いられる素材を用いて樹木を作りリアル感を出しました。

 

 

  • 城を製作するにあたって、いつも気をつけるのは、石垣のリアル感をいかに出すかですが、ノイシュバンシュタイン城の場合は、幸いにもこれまで紹介してきた姫路城や松本城とは異なり、目立つ石垣は城の入り口の下の部分あたりしかありません。製作したモデルの写真を見て頂ければわかるように、石垣を暗めのグレーで塗り、表面を軽くやすりをかけることで凹部にグレーを多く残し、石の表面とのコントラストをつけて石垣らしく見えるようにしました。

城の正面入り口とその下の石垣

<完成写真>

 

 

 

 

 

 

 

 

城の中庭

 

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これまで3回にわたりお城を紹介してきましたが、如何だったでしょうか。次回は、現在、製作中の「F-15Jイーグルタミヤ製、1/48)」が完成していると思いますので、これを紹介しようと思います。どうぞお楽しみに。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(4) 松本城(童友社製 1/350)の製作 

  • ムーミンパパ55です。現在は「F-15Jイーグル(タミヤ製、1/48)」を製作中です。F-15Jイーグルが完成するまでにはまだしばらくかかると思います。そこで、この間はこれまでに製作してきたプラモデルを紹介しようと思います。前回(ムーミンパパ55のプラモデル紹介(3))は、童友社製 1/380スケールの姫路城を紹介しました。今回紹介するのは、童友社製 1/350スケールの松本城です。

 

  • 日本には江戸時代の天守閣がそのまま残り、国宝に指定されている城が五つあります。姫路城、松本城彦根城犬山城松江城です。筆者は城好きで、この五つの城はいずれも訪れています。

 

  • 美しい日本アルプスの連峰を背景に、信州松本平にそびえる国宝 松本城は、およそ370年前、島立貞水が初めて築き、「深志城」と称したのにはじまります。この地は北陸道、越後路に通じる交通の要地であったため、戦国武将たちにとって戦略的にきわめて重要視された要地でした。このため、武田信玄織田信長上杉景勝と次々に領主は変わり、小笠原貞慶が城を拡築し、松本城と改称しました。1590年には石川数正とその子康長の二代にわたって増築、堀を深くし、本丸に石垣を築き、現存の天守閣が築かれました。その端正な姿は日本アルプスのバックとよくマッチして、名城としての威厳さを保っています。天守閣の高さは約25mあり、姫路城の31.5mに次いで二番目です。

 

  • このモデルは現存する天守閣と本丸のお堀をモデル化したものです。前回、ムーミンパパ55のプラモデル紹介(3)で紹介した姫路城と比較すると、残存する部分が少ないため、プラモデルも小規模なものになっています。

 

  • 松本城は、姫路城と対象的に黒を基調とした色合いの城です。

 

  • 城のプラモデル製作に当たっては、姫路城の製作で紹介したように石垣の塗装においていかにリアル感を出すかという点が重要です。

 

  • このキットの石垣は、石と石の間が比較的はっきりとした凹になっているので、墨入れの要領で塗装を行いました。まず、石垣全体を、シンナー系塗料を用いて石の表面を模擬した薄い茶色に塗装します。次に、エナメル系塗料で石と石の間を模擬した、少し濃い茶色で石垣全体を塗ります。エナメル塗装がほぼ乾いたら、エナメル系溶剤を布等に少量含ませて、石垣全体を拭き取ります。これで、石の表面の濃い茶色が拭き取られ、凹の部分のみエナメル系塗料で塗った濃い茶色が残り、石と石の間が濃い茶色になり、石垣らしく見えるようになります。このようにすることによって、姫路城で行ったように、石と石の間を一つ一つ濃い目の茶色で塗装するよりも容易に石垣のリアル感を出すことができました。

 

石垣の塗装の様子

<完成写真>

 

 

 

 

 

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  • 五つある国宝のお城(姫路城、松本城彦根城犬山城松江城)のうち、姫路城と松本城を紹介してきました。機会があれば、他の国宝のお城も作ってみたいと思っています。次回は、ドイツのロマンチック街道にある白鳥城とも言わる美しい城、ノイシュバンシュタイン城を紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(3)

姫路城(童友社製 1/380)の製作

  • ムーミンパパ55です。前回、前々回では、ジェット戦闘機「F4B ファントムⅡ」、「F-14D トムキャット」を紹介しました。現在は「F-15Jイーグル(タミヤ製、1/48)」を製作中です。F-15Jイーグルが完成するまでにはまだ数か月かかると思います。そこで、今回からしばらくは、これまでに製作してきたプラモデルを紹介しようと思っています。今回紹介するのは、童友社製 1/380スケールの姫路城です。

 

  • 日本には江戸時代の天守閣がそのまま残り、国宝に指定されている城が五つあります。姫路城、松本城彦根城犬山城松江城です。筆者は城好きで、この五つの城はいずれも訪れています。姫路城はその中でも現存する部分が多くて規模も大きく、国宝の城の中でも最も有名な城ですね。平成5年には日本で初の世界文化遺産となっています。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称で親しまれています。白漆喰塗籠造りの鮮やかな白の城壁や5層6階地下1階の天守を東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。徳川家康の娘婿にあたる池田輝政によって慶長6年(1601年)に着工、9年の歳月と5千万の人員を投じて築城されたものです。天守閣の高さは約31.5m。江戸時代から残る天守の中でもっとも高いのが姫路城なのです。ちなみに、二番目に高いのは松本城で約25mです(次回、紹介予定)。

 

  • 天守は2009年(平成21年)から2015年(平成27年)までかけて大規模な改修工事(平成の大改修)が行われ、鮮やかな白鷺城に変身しています。

 

 

  • 姫路城のモデルはかなり構造が複雑で、製作は慎重に行う必要があります。

 

  • 城のプラモデル製作に当たっては、石垣の塗装においていかにリアル感を出すかという点が重要です。

 

  • 石垣は一旦、全体を薄茶色で塗装した後、場所によって濃淡をつけます。その後、石の堺を一つずつ濃い茶色で塗装し、石を積み上げた感じに見えるようにします。これには、かなりの根気が必要ですが、この作業をするのとしないのでは完成度が大きく変わってきます。

 

石垣の例
  • お城本体の壁は白漆喰塗籠造りを表現した鮮やかな白で塗装しました。

 

  • 屋根の瓦の色は平成の大改修後の写真等を参考に塗料を調合して塗ってあり、かなり白めの色になっています。

 

 

 

 

 

  • 本丸にある池は下地に水色の塗装を行い、その上に木工用ボンドを流し込み半透明に仕上げています。

 

  • 姫路城の縄張りは極めて複雑で、容易に敵を天守閣に攻め込ませないような作りになっています。各所には楼門が設置され、各楼門を取り囲むように城壁があり、城壁には鉄砲や弓矢を射かけられるように小さな穴が設けられており、これを「狭間」と呼びます。一つの楼門を突破しても、その先には折れ曲がった道が続き、先へ進むには一見、天守とは逆の方向に進むような縄張りが施されています。これらの複雑な縄張りが、以下の写真でおわかり頂ければ幸いです。

<城の各所の縄張りの拡大>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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次回は松本城を紹介しようと思っています。どうぞお楽しみに。なお、今後はキットが見つかれば他の国宝の城も製作してみたいと思っています。