ムーミンパパ55のプラモデル紹介

私が製作したプラモデルを紹介するブログです。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(15) 「ドイツ重戦車タイガーⅠ後期生産型、タミヤ製、1/35」の製作

  • ムーミンパパ55です。筆者は現在、「F-22 ラプタータミヤ製、1/72」を製作中です。「F-22 ラプター」が完成するまでは、1/35ミリタリーシリーズのプラモデルを紹介します。今回はタミヤ製、「ドイツ重戦車タイガーⅠ後期生産型」を紹介します。

 

  • その1台はアメリカ陸軍シャーマン戦車5台にも匹敵すると言われ、第二次大戦中、連合軍の大きな脅威となったのがドイツのタイガーⅠです。重量57tonにも達する車体は前面で100㎜もの装甲で守られ、傑作といわれた88㎜高射砲をベースとした主砲の56口径88㎜砲は、実に2000mから100㎜の装甲板を打ち抜く威力を誇り、ミハエル・ヴィットマン(連合軍戦車を140輌以上を撃破した)をはじめとする多くの戦車戦のエースを生み出したのです。量産は1942年7月から始められ、総計1300以上が生産されました。エンジンのパワーアップに続き、円筒型キューポラ(砲塔の上に設置された司令塔)へのペリスコープ(プリズムを用いた潜望鏡)の設置、鋼製プレス製転輪の採用などの改良が加えられたのが後期生産型と呼ばれています。

 

 

  • キャタピラは1コマずつ接着していく連結組み立て式
  • 色はダークイエロー、ダークグリーン、レッドブラウンの3色の迷彩色を、エアーブラシを用いて迷彩塗装しました。作戦会議中や待機中の兵士など、生き生きとした6名のドイツ兵を組み合わせています。

 

 

 

 

 

 

作戦会議中の将校たち

 

車上でくつろぐ兵士たち

 

 

 

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以上、今回は「ドイツ重戦車タイガーⅠ後期生産型、タミヤ製、1/35」を紹介しました。次回は「アメリカ・M21モーターキャリヤー、タミヤ製、1/35」を紹介しようと思います。楽しみにお待ちください。

 

 

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(14) 「F/A-18E スーパーホーネット、タミヤ製、1/72」の製作

  • 今回はF/A-18E スーパーホーネットを紹介します。スーパーホーネットトムクルーズ主演の映画「トップガン・マーベリック」で登場した戦闘機です。
  • F-14 トムキャットと並ぶアメリカ海軍の主力戦闘攻撃機、F/A-18ホーネット。1983年に運用が開始され、約1500機が生産されました。そのホーネットの発展型として開発されたのがF/A-18E スーパーホーネットです。スーパーホーネットホーネットの基本デザインを引き継ぎながら機体を大型化して戦闘能力と航続距離をアップするというもので、全長を約0.9m延長、主翼面積も約25%拡大されました。機体重量はホーネットの約11tonに対し約14tonに増加し、F-15イーグルと同程度の機体重量になりました。これにより、燃料タンク容量が増加し、行動半径が大きく広がりました。兵装搭載ステーションを両翼に各1ケ所追加、胴体下と合わせて11ケ所となり、攻撃力も大幅に強化されました。機体各部にはレーダー吸収材が使用され、ステルス性も考慮されています。また、ホーネットと比べ、コックピットの計器盤レイアウトは一新され大型の液晶多機能カラーディスプレーを装備。1999年に運用が開始され、2020年時点で600機以上が生産され、現在も最前線で活躍しています。

 

外箱外観
  • 実機データ:全長18.31m、翼幅12.76m、全高4.82m、重量14,550㎏、最大速度1,915㎞/h(マッハ1.6)、最大兵装搭載量8ton、固定武装20㎜バルカン砲×1

 

  • モデルは、1/48スケールのものを作りたかったのですが、タミヤからは1/72スケールのモデルしか発売されていません。他メーカでは1/48スケールのモデルが発売されていますが、タミヤ信奉者の筆者としてはやむを得ずタミヤ製の1/72スケールのモデルを製作しました。
  • ところが、このモデルは買ってから分かったのですが、タミヤ純正ではなく、製作はイタリア・イタレリ社のものでした。このため、部品の精度はあまり良くなく、凹のモールドも浅いため墨入れが上手くできないところがありました。デカールも乾燥していて台紙から剥がす時に破れてしまうことがありました。苦労はしましたが、マークセッター・マークソフターを用いてなんとか貼ることができました。デカールは1/48スケールのモデルと比べると枚数が少なかったのですが、やはり数ミリの小さなデカールがあり、マークセッターが活躍しました。

 

  • なお、以前に1/72のF-16C ファイティングファルコンを製作したことがあったので、後ほど、これとの比較もお見せしようと思います。

 

全景

 

 

 

 

 

 

 

正面から見ると、多数のミサイルを搭載していることが良く分かると思います

 

ツインエグゾーストとエアブレーキ

 

2枚の垂直尾翼(外側に傾斜している)とエアブレーキ

 

コックピット部拡大

 

 

 

多数のミサイルを搭載するスーパーホーネット主翼下面の兵装の様子)

 

兵装の名称・種類

 

ここでは、以前製作した1/72のF-16ファイティングファルコンと比較して大きさの違いなどをご覧にいれようと思います。

 

1/72のF-16ファイティングファルコン(1)
  • 実機データ:全長15.03m、翼幅9.45m、全高5.09m、重量8,270㎏、最大速度マッハ2.0、最大兵装搭載量7ton、固定武装20㎜バルカン砲×1

 

1/72のF-16ファイティングファルコン(2)

 

1/72のF-16ファイティングファルコン(3)

 

F/A-18スーパーホーネット(左)とF-16ファイティングファルコン(右)の比較

 

F/A-18スーパーホーネットの方がF-16ファイティングファルコンよりも一回り以上、大きいことが分かると思います。)

 

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以上、今回は「F/A-18E スーパーホーネット」を紹介しました。次は「F-22 ラプタータミヤ製、1/72」を製作する予定です。F-22 ラプターが完成するまでは1/35のミリタリーシリーズを紹介しようと思います。どうぞお楽しみにお待ちください。

 

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(13) 「アメリカ陸軍M4A3シャーマン(後期型)、タミヤ製、1/35」の製作

  • 第二次世界大戦中、連合軍を勝利に導いたM4シャーマン。その数多いバリエーションの中でも最も多く生産されたタイプがM4A3です。M4A3の75㎜砲搭載型は溶接構造の車体にフォードV8気筒ガソリンエンジンを装備、1942年6月に生産開始された前期型と1944年2月以降の後期型に分けられます。後期型の特徴は防御力を向上した1枚型の前面装甲、車長用の司令塔や装填手用ハッチ、そして砲弾の周囲を水で囲った湿式の弾薬格納箱などで、5000両が生産されました。ノルマンディー上陸以降のヨーロッパ戦線、そして太平洋戦線において大戦終了まで連合軍将兵とともに戦い抜いたのです。

 

外箱外観
  • 色はシャーマンに最も多かったモスグリーンで塗装しました。

 

 



 

 

 

◇ 3体の躍動感あふれるポーズの歩兵と組み合わせて、草木などを配した簡易なジオラマ風に仕上げています。

 

 

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以上、今回は「アメリカ陸軍M4A3シャーマン(後期型)、タミヤ製、1/35」を紹介しました。次回は「F/A-18E スーパーホーネットタミヤ製、1/72」が完成していると思いますので、F/A-18E スーパーホーネットを紹介しようと思います。楽しみにお待ちください。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(12) 「ドイツⅣ号戦車H型(初期型)、タミヤ製、1/35」の製作

  • ムーミンパパ55です。筆者は現在、「F/A-18E スーパーホーネットタミヤ製、1/72)」を製作中です。F/A-18E スーパーホーネットが完成するまでの間は、1/35ミリタリーシリーズのプラモデルを紹介しています。前回は「ドイツ重戦車タイガーⅠ初期生産型、タミヤ製、1/35」を紹介しました。今回は「ドイツⅣ号戦車H型(初期型)、タミヤ製、1/35」を紹介します。

 

  • ドイツ戦車部隊の主力として第二次世界大戦のほぼ全期間にわたって活躍したⅣ号戦車の中でも、最も多数が生産され、その完成度の高さから最良のⅣ号戦車と言われるのがH型です。主砲には長砲身の48口径75mmを装備し、1943年4月から翌44年7月まで3774が生産されました。初期のH型はそれまでのG型の装備を色濃く残していました。エンジンそして起動輪や誘導輪、大小の転輪など後期G型と同じでしたが、車体前面や砲塔上面の装甲は強化され、車体両脇に大きな装甲板も装備、さらに変速機も新型が搭載され、総合的な戦闘力をいっそう高めて兵士達の信頼を集めました。

 

外箱外観

 

  • 色はダークイエロー、ダークグリーン、レッドブラウンの3色の迷彩色で塗装しました。

 

 

 

 

 

 

  • 5体のアタックチームセットと組み合わせて、草、バリケードなどを配した簡易なジオラマ風に仕上げています。

 

 

 

 

 

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以上、今回は「ドイツⅣ号戦車H型(初期型)、タミヤ製、1/35」を紹介しました。次回は「アメリカ陸軍M4A3シャーマン(後期型)、タミヤ製、1/35」を紹介しようと思います。楽しみにお待ちください。

 

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(11)「ドイツ重戦車タイガーⅠ初期生産型、タミヤ製、1/35」の製作

  • ムーミンパパ55です。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。筆者は現在、「F/A-18E スーパーホーネットタミヤ製、1/72)」を製作中です。F/A-18E スーパーホーネットが完成するまでは、1/35ミニタリーシリーズのプラモデルを紹介ようと思います。今回はタミヤ製、「ドイツ重戦車タイガーⅠ初期生産型」を紹介します。
  • 1942年末にヨーロッパ東部戦線、そして北アフリカ戦線に姿をあらわし、連合軍将兵に衝撃を与えたのがタイガーⅠ初期生産型です。垂直面で構成されたドイツ戦車伝統のスタイルを受け継ぎながら、強力な88㎜砲と最大100㎜の重装甲により、出現当時はまさに最強の重戦車でした。1943年6月末までに200が生産されました。

 

外箱外観

 

  • シンプルな円筒型キューポラ(砲塔の上に設置された司令塔)、発煙弾発射器やピストルポート(銃眼)つきの砲塔、車体後部のエアクリーナーなど初期型の特徴を細部まで正確に再現。車輪は片側8本のトーションバーと24個の転輪で支える手堅いものです。

 

  • 色はシンプルな濃いグレーで塗装しました。7体の突撃歩兵セットと組み合わせて、草や倒木などを配した簡易なジオラマ風に仕上げています。

全景

 

 

 

 

7体の突撃歩兵セットとの組み合わせ

 

 

 

 

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以上、今回は「ドイツ重戦車タイガーⅠ初期生産型、タミヤ製、1/35」を紹介しました。次回は「ドイツⅣ号戦車H型(初期型)、タミヤ製、1/35」を紹介しようと思います。楽しみにお待ちください。

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(10) 「F-16C ファイティングファルコン、タミヤ製、1/48」の製作

  • 今回はF-16C ファイティングファルコンを紹介します。F-16CはEU諸国がウクライナに供与することを決めたことで注目されている戦闘機です。

 

  • アメリカ空軍の戦術を支えるF-16は、軽量(F-15の自重約13tonに対しF-16は自重約8ton)・多用途戦闘機で、胴体と翼を一体で成型する製造方式や、機体の操縦をコンピュータで補正・制御するといった革新的技術を取り入れた優れた基本設計からなり、段階的な改良によって進化を遂げてきました。その中でも1986年に配備が開始されたブロック25と呼ばれる改良型は、新型レーダーやCRTディスプレーが採用され、ECM装置(電波妨害装置)を収めるために垂直尾翼付け根のフェアリングを大型化するなど各部を大幅に変更、単座型にはC型の呼称が与えられました。武装は、20㎜バルカン砲、空対空ミサイル、誘導爆弾等を搭載。その後もF-16は改良が繰り返され、5000機以上が生産され、輸出用として現在も生産が続いており、第一線で活躍しています。

 

外箱外観

 

 

  • モデル製作に当たっては、前回の番外編で紹介したように、墨入れ、マークセッター・マークソフターを用いたデカールの貼り方をしました。特に、デカールは数ミリ程度の小さなものが100枚以上ありましたので、マークセッターが活躍しました。

 

全景

 

 

 

 

 

 

 

エアーインテークの形状が良くわかるアングル

 

ECM装置(電波妨害装置)を収めるために大型化された垂直尾翼付け根のフェアリング

コックピット拡大(キャノピー取り外し状態)

 

  • 主な搭載兵器

・20mmバルカン砲

・AIM-9M サイドワインダー:短距離空対空ミサイル(射程約18km)

・AIM-9X サイドワインダー:短距離空対空ミサイル(サイドワインダーの最終発展型。射程約40㎞)

・AIM-120C アムラーム:中距離空対空ミサイル(射程約100㎞。ミサイル自身のレーダー放射による自律誘導を可能にしたもの)

GBU-12 ベイプウェイⅡ:レーザー誘導爆弾(500ポンド爆弾)

・AN/AAQ-28 ライトニングⅡポッド:攻撃機が目標を特定し、レーザー誘導爆弾などの精密誘導兵器を目標に誘導するために使用する目標指示装置で、夜間飛行を支援する能力を付加したもの。

 

機体下面

上から、AIM-120C空対空ミサイル、AIM-9M空対空ミサイル、GBU-12レーザー誘導爆弾、370ガロン増加タンク

 

F-16(左)とF-15(右)の大きさの比較(F-16が小型であるとこがわかる)

 

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以上、今回は「F-16C ファイティングファルコン」を紹介しました。次は「F/A-18E スーパーホーネット」を製作する予定です。F/A-18E スーパーホーネットが完成するまでは1/35のミニタリーシリーズのモデルをいくつか紹介する予定です。楽しみにお待ちください。

 

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(番外編)「デカールの貼り方と墨入れ方法」

  • これまで紹介してきた模型の説明の中で、模型の完成度を上げるためのデカールの貼り方と墨入れ方法を書いてきましたが、今回はこれらの方法をまとめて紹介しようと思います。

1.デカールの貼り方

  • デカールは一般的に粘着力が弱く、特に小さなデカールは剥がれやすいので、しっかり貼り付けるためにマークセッターを用います。

 

マークソフターとマークセッター
  • まず、デカールを貼る部分を布等できれいに拭き取り、マークセッターを少量塗布します。その上からデカールを、ピンセット等を用いて慎重に貼り(置く感じ)、デカールの位置が定まったら上から布や綿棒で軽く押さえ、はみ出たマークセッターを拭き取ります。マークセッターを塗布してから布等で押さえるとデカールが強力にモデル表面に接着されるため、その後はデカールをずらすことなどが難しくなりますので、布等で押さえる時にはデカールの位置が動かないように慎重に行います。こうすることで、小さなデカールもしっかりと貼り付けることができます。

 

  • デカールのうち、大きなデカールや曲面、凹凸のある部分に貼るものには、マークセッターに加えてマークソフターを用います。まず、デカールを貼る部分にマークセッターを塗布してデカールを貼り(置き)、デカールを押さえる前に曲面や凹凸のある部分のデカールの表面にマークソフターを塗布してしばらく待ちます。マークソフターを塗布するとデカールが柔らかくなり、曲面や凹凸に馴染みやすくなります。この状態でデカールの表面を布等で軽く押さえます。そうすることでデカールが曲面や凹凸に沿って接着され、デカールをきれいに貼ることができます。

 

2.墨入れ方法

  • プラモデルのうち、特にジェット戦闘機のモデルなどでは、実機の機体の表面を構成する部材(板)と部材(板)の隙間を凹部で表現しています。この凹部を黒くすることで、よりリアル感が増します。この凹部を黒くする方法が墨入れです。

  • 墨入れは、機体表面の筋状の凹の部分にエナメル系の黒い墨入れ材を流し込ませる方法で行います。墨入れ塗料には、細い刷毛がついており、この刷毛に黒い墨入れ材を染み込ませ、凹の部分に刷毛で墨入れ材を流し込ませます。凹の部分からはみ出した墨入れ材は、エネメル溶剤を少量、布やティッシュペーパーに染み込ませて拭き取ると凹部のみに黒い筋が残り、部材の切れ目を表現することができます。エナメル溶剤で拭き取る時にボディの塗装が色落ちしないように、ボディ自体の塗装にはシンナー(ラッカー)系塗料を用います。墨入れを行うと、断然リアル感が増しますので、是非、墨入れすることをお勧めします。

墨入れに用いる塗料

 

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以上、今回はプラモデルをより見栄え良く仕上げるための基本となる「デカールの貼り方」と「墨入れ方法」を紹介しました。今後もこれらの方法を参考にして頂ければ幸いです。

 

次回は「F-16Cファイティングファルコン(タミヤ製、1/48スケール)」を紹介しようと思います。楽しみにお待ちください。