- ムーミンパパ55です。現在は「F-15Jイーグル(タミヤ製、1/48)」を製作中です。F-15Jイーグルが完成するまでにはまだしばらくかかると思います。そこで、この間はこれまでに製作してきたプラモデルを紹介しようと思います。前回(ムーミンパパ55のプラモデル紹介(3))は、童友社製 1/380スケールの姫路城を紹介しました。今回紹介するのは、童友社製 1/350スケールの松本城です。
- 美しい日本アルプスの連峰を背景に、信州松本平にそびえる国宝 松本城は、およそ370年前、島立貞水が初めて築き、「深志城」と称したのにはじまります。この地は北陸道、越後路に通じる交通の要地であったため、戦国武将たちにとって戦略的にきわめて重要視された要地でした。このため、武田信玄、織田信長、上杉景勝と次々に領主は変わり、小笠原貞慶が城を拡築し、松本城と改称しました。1590年には石川数正とその子康長の二代にわたって増築、堀を深くし、本丸に石垣を築き、現存の天守閣が築かれました。その端正な姿は日本アルプスのバックとよくマッチして、名城としての威厳さを保っています。天守閣の高さは約25mあり、姫路城の31.5mに次いで二番目です。
- このモデルは現存する天守閣と本丸のお堀をモデル化したものです。前回、ムーミンパパ55のプラモデル紹介(3)で紹介した姫路城と比較すると、残存する部分が少ないため、プラモデルも小規模なものになっています。
- 松本城は、姫路城と対象的に黒を基調とした色合いの城です。
- 城のプラモデル製作に当たっては、姫路城の製作で紹介したように石垣の塗装においていかにリアル感を出すかという点が重要です。
- このキットの石垣は、石と石の間が比較的はっきりとした凹になっているので、墨入れの要領で塗装を行いました。まず、石垣全体を、シンナー系塗料を用いて石の表面を模擬した薄い茶色に塗装します。次に、エナメル系塗料で石と石の間を模擬した、少し濃い茶色で石垣全体を塗ります。エナメル塗装がほぼ乾いたら、エナメル系溶剤を布等に少量含ませて、石垣全体を拭き取ります。これで、石の表面の濃い茶色が拭き取られ、凹の部分のみエナメル系塗料で塗った濃い茶色が残り、石と石の間が濃い茶色になり、石垣らしく見えるようになります。このようにすることによって、姫路城で行ったように、石と石の間を一つ一つ濃い目の茶色で塗装するよりも容易に石垣のリアル感を出すことができました。
<完成写真>
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