- 今回はF-15J イーグルを紹介します。
- 1974年にアメリカ空軍へ部隊配備が始められて以来、世界最強の制空戦闘機と高く評価されたのが、F-15イーグルです。その主な任務は、敵戦闘機を空中で捕捉、撃滅して制空権を確保するというもので、マクダネル・ダグラス社が開発。1971年に1号機が初飛行し、最初の量産型であるA型とその複座型のB型に続き、C型、D型(複座型)が生産に入りました。1976年、日本の航空自衛隊でも、F-4 ファントムに続く主力戦闘機としてこのF-15イーグルの採用を決定、C型を基本に電子装備などを日本向けに改修したJ型、その複座型のDJ型を導入することとなり、三菱重工でライセンス生産されることになったのです。1981年の12月には三菱重工製F-15Jの納入が始まり、以来、各部隊への配備が続けられ、日本国内で213機が生産されました。
- F-15Jは、クリップドデルタと呼ばれる翼端を切り落としたような三角翼、2枚の垂直尾翼、後部に並列に装備された2基のエンジンなどが、機体の特徴です。エンジンは石川島播磨重工がライセンス生産しました。武装は20mmバルカン砲1門とスパローおよびサイドワインダー空対空ミサイル各4発を装備、コンピュータ制御による高度な火器管制・航法装置を持ち、マッハ2.5に及ぶ最高速度、世界記録を樹立した上昇力、抜群の運動性により、圧倒的な戦闘力を誇っています。F-15はこれまでに約1200機が生産され、現在でも最前線で活躍しています。日本でもF-15J、F-15DJ合計約200機が現在も活躍しています。
- F-15Jイーグルのキットについて
- F-15Jイーグルのキットは20年以上前に発売されたものです。このため、部品の精度があまり良くないものがあるなどの欠点があります。今回、下の写真に示すように部品の合わせ目に隙間が空き、パテ埋めした部分がありました。パテ埋め後は紙やすりで平に仕上げ、この部分は明細塗装を行っています。
- 墨入れは、機体表面の筋状の凹の部分にエナメル系の黒い墨入れ材を流し込み、凹の部分からはみ出した墨入れ材はエネメル溶剤を布や綿棒に染み込ませ拭き取ります。このため、機体自体はエナメル溶剤では色落ちしないシンナー(ラッカー)系塗料を用います。墨入れを行うと、断然リアル感が増しますので、是非、墨入れすることをお勧めします。ただし、これもキットが古いせいで、凹のモールドが甘く(浅い)、墨入れがきれいにできないところがありました。
- デカールは一般的に粘着力が弱く、特に小さなデカールは剥がれやすいので、しっかり貼り付けるためにマークセッターを用います。F-15Jでは大きさが数ミリの小さなデカールが100枚近くありますので、マークセッターは必需品です。マークセッターを用いるときは、まず、デカールを貼る部分を布等できれいに拭き取り、マークセッターを少量塗布します。その上からデカールを、ピンセット等を用いて慎重に貼り(置く感じ)、デカールの位置が定まったら上から綿棒や布で軽く押さえ、はみ出たマークセッターを拭き取ります。マークセッターを塗布してから綿棒等で押さえるとデカールが強力にモデル表面に接着され、その後はデカールをずらすことなどが難しくなりますので、綿棒等で押さえる時にはデカールの位置が動かないように慎重に行います。
<完成写真>
- APG-63レーダー:探知距離148㎞、最大24目標を探知し、8目標を追尾可能
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以上、今回はF-15J イーグル(国産)を紹介しました。次はEU諸国がウクライナに供与することが決まった「F-16 ファイティングファルコン」を製作する予定です。F‐16が完成するまではオートバイのモデルをいくつか紹介する予定です。楽しみにお待ちください。