ムーミンパパ55のプラモデル紹介

私が製作したプラモデルを紹介するブログです。

ムーミンパパ55のプラモデル紹介(番外編)「デカールの貼り方と墨入れ方法」

  • これまで紹介してきた模型の説明の中で、模型の完成度を上げるためのデカールの貼り方と墨入れ方法を書いてきましたが、今回はこれらの方法をまとめて紹介しようと思います。

1.デカールの貼り方

  • デカールは一般的に粘着力が弱く、特に小さなデカールは剥がれやすいので、しっかり貼り付けるためにマークセッターを用います。

 

マークソフターとマークセッター
  • まず、デカールを貼る部分を布等できれいに拭き取り、マークセッターを少量塗布します。その上からデカールを、ピンセット等を用いて慎重に貼り(置く感じ)、デカールの位置が定まったら上から布や綿棒で軽く押さえ、はみ出たマークセッターを拭き取ります。マークセッターを塗布してから布等で押さえるとデカールが強力にモデル表面に接着されるため、その後はデカールをずらすことなどが難しくなりますので、布等で押さえる時にはデカールの位置が動かないように慎重に行います。こうすることで、小さなデカールもしっかりと貼り付けることができます。

 

  • デカールのうち、大きなデカールや曲面、凹凸のある部分に貼るものには、マークセッターに加えてマークソフターを用います。まず、デカールを貼る部分にマークセッターを塗布してデカールを貼り(置き)、デカールを押さえる前に曲面や凹凸のある部分のデカールの表面にマークソフターを塗布してしばらく待ちます。マークソフターを塗布するとデカールが柔らかくなり、曲面や凹凸に馴染みやすくなります。この状態でデカールの表面を布等で軽く押さえます。そうすることでデカールが曲面や凹凸に沿って接着され、デカールをきれいに貼ることができます。

 

2.墨入れ方法

  • プラモデルのうち、特にジェット戦闘機のモデルなどでは、実機の機体の表面を構成する部材(板)と部材(板)の隙間を凹部で表現しています。この凹部を黒くすることで、よりリアル感が増します。この凹部を黒くする方法が墨入れです。

  • 墨入れは、機体表面の筋状の凹の部分にエナメル系の黒い墨入れ材を流し込ませる方法で行います。墨入れ塗料には、細い刷毛がついており、この刷毛に黒い墨入れ材を染み込ませ、凹の部分に刷毛で墨入れ材を流し込ませます。凹の部分からはみ出した墨入れ材は、エネメル溶剤を少量、布やティッシュペーパーに染み込ませて拭き取ると凹部のみに黒い筋が残り、部材の切れ目を表現することができます。エナメル溶剤で拭き取る時にボディの塗装が色落ちしないように、ボディ自体の塗装にはシンナー(ラッカー)系塗料を用います。墨入れを行うと、断然リアル感が増しますので、是非、墨入れすることをお勧めします。

墨入れに用いる塗料

 

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以上、今回はプラモデルをより見栄え良く仕上げるための基本となる「デカールの貼り方」と「墨入れ方法」を紹介しました。今後もこれらの方法を参考にして頂ければ幸いです。

 

次回は「F-16Cファイティングファルコン(タミヤ製、1/48スケール)」を紹介しようと思います。楽しみにお待ちください。